ステロイド剤の使用方法豆知識

ステロイド剤の安易な使用や不適切な使用により、おしりなど皮膚局所での副作用があらわれるようになりました。

この問題は使う側に大きな不安を与え、せっかくもらった薬剤を医師に相談なく中止したり、制限した結果、急速に皮膚は悪化し、社会生活ができなくなり、最悪な場合、入院することとなってしまう患者が多く見られました。

また、ステロイドの副作用を全面にだし、営利を目的とした民間療法も多く見られ、被害者も少なくありません。

医療側もそれら問題点を考慮し、その対応策と適切な使用法をより明らかにしています。

ステロイド剤の使用方法ですが、
①使用部位あわせる
おしりや首の皮膚は薄く、血行が豊富なので、ステロイドの吸収率が高い。副作用を考え、血管拡張のしにくい弱めの非ハロゲン系を使うこと。

②年齢にあわせる
小児と老人は副作用がでやすい。

③皮膚症状にあわせる
症状にあわせて、薬剤効果の中間程度の中から選ぶ。
重症例は、効果の高いものを「短期間」使用するか、亜鉛華軟膏などを重ねて貼る、ガーゼ包帯や密封療法、内服薬との併用等で効果をあげる。
塗り方は、手のひら全体を使用し、皮膚のしわ方向に沿って丁寧に塗りこむ。

④治療経緯にあわせる
副作用を恐れ、不十分な治療のまま薬剤の使用を中止する例が多い。
症状改善後は、段階的に効果の弱いものに切り替え、非ステロイド系外用剤、止痒剤や尿素系などの「保湿剤」を活用する。

⑤かぶれに注意する
まれに皮膚が薬剤にかぶれている場合もある。
外用して数時間後にかゆみを感じるようなら、薬剤を変えるか、再度皮膚科医にパッチテストをしてもらう必要がある。

これらの方法で、おしりなど敏感な部位でも十分皮膚症状をコントロールすることができます。