外用性が要因のおしりのアトピーとは

おしりのアトピーの要因としてもう一つ挙げられるのがⅣ型アレルギーの関与が指摘されています。

その仕組みとは、外から抗原が侵入し、Tリンパ球に情報が伝達、記憶され、次の抗原が入るとTリンパ球が反応してリンフォカインを遊離、放出してアレルギー反応が生じます。

特徴は、反応時間が48時間と長い遅延型反応です。

ある統計では成人性アトピー、重症度の高い3人にひとりの増悪因子は外用剤の接触皮膚炎であったという報告があり、ほかの統計でも同じように、化粧品や装飾品、革製品やシャンプーなどの接触性皮膚炎の発生率が高く、アトピー患者は身の回りの接触するものにも十分注意をして、常に外因を念頭に置き生活することが重要です。

おしりにアトピーが出やすい方は、皮膚のバリア障害をきたす非アレルギー的側面も重要です。

皮膚の最も外側にある角質層は、生体を外界から守る防御壁として、微生物、紫外線や種々の外的物質を通過させないバリア機能があります。

アトピー患者特有のドライスキン(乾燥肌)は冬の時期に多くあらわれますが、この症状は外界からの抗原が簡単に皮膚から侵入し、アレルギー性炎症を起こしたり、微生物が繁殖して感染症になりやすいためです。

皮膚の保湿能力を制御しているのは、皮脂膜、角質細胞間脂質、天然保湿因子の3つです。

とくに角質細胞間脂質にあるセラミドはアトピー患者と正常な肌を持つ人と比べると明らかに低下しています。

おしりのアトピーを防ぐにはこうした要因も踏まえ、適切な保湿も有効な治療法のひとつのなるでしょう。