急増するおしりのアトピー性皮膚炎

近年おしりのアトピーで悩む方が増えているそうです。

本来アトピー性皮膚炎とは、乳幼児時期に発症し、多くは思春期がピークで、12才~13才までに自然に治癒する小児皮膚疾患の代表とされてきました。

ところが、近年の環境変化、例えば住宅事情、機密性の悪い住宅、冷暖房の完備、大気汚染、花粉やPM2.5等の有害物質の飛来、増加といったものに伴い、様々なアレルゲンや増悪因子が増え続け、皮膚のバリア機能が犯されやすくなったことにより、おしりにあらわれるアトピー性皮膚炎の患者数はここ10年明らかに増加してまいます。

しかもおしりに対するアトピー例は、成人の方にも多く、それは従来の治療法に抵抗性で重症化、慢性化するため、しばしば日常生活に支障をきたしやすく、社会生活が営めない、精神的にノイローゼになってしまう、といったように大きな社会問題へともなりかねない勢いです。

小児を対象とした検診などの報告によると、やはり幼児・学童期の患者数も明らかに増加している結果が見られます。

とくに都市部での増加が顕著ですが、近郊や山村郡でもこの傾向はみられ、これら地域の都市化が強く関与していると考えられています。

さらに、50歳以降の高年型および60歳以上に老人型アトピーの患者数も近年増加の傾向がみられ、とくに寝たきりになるかたのおしりにアトピーのような疾患が出てきているという報告もあります。

今後、おしりのアトピー性皮膚炎の年齢分布がより複雑化する可能性があるのは間違いないでしょう。